分子栄養学とは正式には、分子整合栄養医学(オーソモレキュラー)と言います。
オーソ(ortho)とはギリシャ語で「正しい」
モレキュラー(molecular)は「分子」という意味をつなぎ合わせた造語です。
この医学の概念は、ノーベル化学賞を受賞したライナス・ポーリング博士が提唱した革命的な医学の考え方です。
木を見て森も見る
通常の医療では臓器別医療が常識ですが、これだと「木を見て森を見ず」になっている可能性があります。
分子整合栄養医学では人間の体を約37兆個の細胞ととらえ、一つ一つを元気にしていきます。ですので「木を見て森も見る」医療だと言えると思います。

個体差を重要視する
通常の栄養学と何が違うのか?ということですが、それは個体差を考慮するという点です。
個体差とは、年齢、性別、遺伝的要因、ストレス、成長期、妊娠、病気、生活習慣、活動量、食事内容、腸内環境、消化力などです。
これらを細かくヒヤリングし、食事の改善をご提案、時には生活習慣の改善をご提案するのが、分子栄養学であり、栄養カウンセリングとなります。

分子栄養学と従来の栄養学の違い

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/balance_guide/)
従来の栄養学では上画像のようなガイドを用いて、一般的な数値(=万人にある程度当てはまるような平均的な数値)を元にした「推奨摂取量」を提示することで、食事・栄養のバランスを整えていくといった方法を推奨しています。
従来の栄養学では、一般的に健康的な生活を送るため、もしくは病気にならないための、必要最低限の栄養素の量による指導が行われます。
しかし、その人にとって必要な栄養素の量というのは一人ひとり異なります。
その人の食生活はもちろん、年齢、体の大きさ、生活スタイル、ストレス度、更にはその人が抱える悩みや病態などによって摂取が必要な栄養素が変わってくるのに加え、ある栄養素が欠乏している人にとっては、不調を改善するためには推奨摂取量よりも多めに摂取する必要があることもあります。
(※AZCARE ACADEMYサイト参照)